睡眠外来で働く看護師の役割を解説

睡眠外来などの専門の診療科には、日本睡眠学会の専門医や認定医、歯科医師などが勤務しています。睡眠外来で働く看護師は、このようなスタッフたちと協力しながら治療をサポートしていくというのが役割の1つです。
睡眠外来での治療は、症状や背景にある原因で大きく変わってきます。例えば、睡眠時無呼吸症候群の症状を抱えている人は、専門的な検査をした後にマウスピースなどを用いた専門治療が必要になる、というような具合です。

また、うつ病やストレスなどのメンタル面の問題が睡眠障害の原因になっている人は、臨床心理士によるカウンセリングや精神科専門医による認知行動療法などで治療を進めるケースも少なくありません。入眠困難などの不眠症の症状を抱えている人の場合は、薬物療法を行うケースも多くあります。
睡眠外来で働く看護師は、こういった幅広い治療に対応できるようなスキルが求められるでしょう。精神疾患や慢性疾患の専門看護師、認定看護師の資格を持っている場合は、自分のスキルを職場で活かせることができます。

睡眠外来では、最初に検査を行ってから治療を始めるのが一般的です。心電図や血液検査などの基本的な検査はもちろん、睡眠中の呼吸状態を調べる検査や昼間の眠気を測定する検査などが行われることもあります。
検査の概要や流れ、注意点を患者さんに説明することは、看護師の役割の1つといえます。専門用語などをできるだけ用いずに、わかりやすく内容を伝えることも睡眠外来の看護師に求められています。